新アジア仏教史8 中国Ⅲ 宋元明清 中国文化としての仏教
著者 | 沖本 克己 編集委員 |
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ジャンル | 仏教・宗教書/一般書 > 仏教・宗教書 |
シリーズ | 新アジア仏教史 |
出版年月日 | 2010/09/30 |
ISBN | 9784333024360 |
判型・ページ数 | 416ページ |
定価 | 4,400円(税込) |
宋代以降、仏教は儒教との思想的融合が顕著となり、国家の統制下で命脈を保っていきます。一方、モンゴル族の王朝である元代には、新たにチベット仏教が伝来し、独自の文化を形成しました。ほかにも、貿易を介した日本との交流、現代にまで息づく民間信仰、仏教美術、そして現代中国仏教が抱える問題に至るまで、くわしく紹介します。
編著者プロフィール
沖本克己(おきもと かつみ)
1943年、兵庫県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科(印度哲学)博士課程中退。花園大学文学部講師、同教授、副学長を経て、現在は花園大学名誉教授。文学博士。
著書に『禅思想形成史の研究』『大乗仏典11・敦煌Ⅱ』(共著)、『禅の思想とその流れ』『二入四行論』『臨済録』『趙州 飄々と禅を生きた達人の鮮かな風光』『泥と蓮 白隠禅師を読む』『孤高に生きる 道元』等。
・仏教に限定せず、儒教や民間信仰など中国文化をわかりやすく紹介する
・四大霊山の光景や貴重な文化財、儀式の様子など100点以上の図版を掲載
・宋以降の歴代王朝系図をはじめ中国の歴史を解説する情報データを多数収録
仏教が中国文化として定着した宋元明清は、東アジア全域における仏教理解の具体的なスタイルが確立した時代です。これまで情報不足ゆえに語られる機会の少なかった時代の仏教を、本書では激動の王朝交代とともに紹介。チベット仏教の伝来、日中交流、文化大革命の受難、経済発展の現代まで、中国の歴史と表裏一体の関係が丸ごとわかる一冊です。