ゴータマ・ブッダ――縁起という「苦の生滅システム」の源泉

ゴータマ・ブッダ――縁起という「苦の生滅システム」の源泉
著者 並川 孝儀
ジャンル 仏教・宗教書/一般書 > 仏教・宗教書
出版年月日 2010/10/30
ISBN 9784333024674
判型・ページ数 128ページ
定価 本体1,400円+税

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一般に理解されている〈ゴータマ・ブッダは縁起を説いた〉という認識を、古層経典の精読により再検討する。
その上で、縁起説はブッダを源泉としながらもそこに仏弟子たちの知見が上書きされて打ち立てられたものであり、また初期の縁起説は「存在の相互依存関係」(網の目の譬喩)ではなく「現象の空間的関係」を説くものであるとの見解を提示する。
十二支縁起(十二因縁)に代表される縁起説の「型」の形成過程も詳しく紹介。

【目次】
まえがき

第一章 ブッダとゴータマ・ブッダ(釈尊)
1 ブッダ──普通名詞と固有名詞
2 ブッダの宗教性
3 唯一のブッダ──ゴータマ・ブッダの〈誕生〉
4 初期経典に見られるブッダとは?
5 ブッダの死によって仏教が始まった

第二章 最初期の仏教とその時代背景
1 仏教が興った時代と六人の沙門
2 仏教とジャイナ教の類似性

第三章 最初期の仏教の思想的特色
1 『スッタニパータ』に見られる「無常」
2 『スッタニパータ』に見られる「無我」
3 『スッタニパータ』に見られる「涅槃」
4 仏教の基本的立場──「正しく自覚して行う」
5 仏教の基本的立場──「執着を乗り越える」
6 仏教の基本的立場──「現世において体得する」

第四章 根本思想としての縁起説
1 ゴータマ・ブッダの悟りと縁起説の伝承
2 十二支縁起の各支の意味
3 ゴータマ・ブッダの悟りと縁起――諸説を眺めて

第五章 各支縁起説の展開
1 『スッタニパータ』「争闘」──縁起説の萌芽
2 『スッタニパータ』「二種の観察」──縁起説の源流
3 三支縁起説
4 五支縁起説
5 十支縁起説
6 十二支縁起説

第六章 ゴータマ・ブッダと縁起説
1 各種縁起説の成立と展開
2 ゴータマ・ブッダと縁起説
3 縁起と涅槃の語義
4 「縁起」の意味

あとがき

【ここがポイント】
・原始仏教経典のなかでも最古層の文献の息吹に触れることができる。
・「縁起」の教えがどのように「つくられていった」のかが分かる。
・八万四千とも言われる仏教の教えの源流が128ページで分かる。
【著者プロフィル】
並川孝儀(なみかわ・たかよし)
1947年(昭和22年)、京都府に生まれる。
佛教大学大学院文学研究科仏教学専攻博士課程満期退学。
博士(文学・佛教大学)。専攻は原始仏教・アビダルマ(部派)仏教。
インドのジャワハルラル・ネルー大学客員教授などを経て現在、佛教大学文学部教授。
著書に『ゴータマ・ブッダ考』(大蔵出版)、『「スッタニパータ」――仏教最古の世界』(岩波書店)があるほか、主要論文に「チベット訳『有為無為決択』の正量部説と『律二十二明了論』」(『加藤純章博士環暦記念論集――アビダルマ仏教とインド思想』春秋社、2000年)、「正量部の成立年代」(『櫻部建博士喜寿記念論集――初期仏教からアビダルマへ』平楽寺書店、2002年)等がある。

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