あたりまえでいい ぐうたら和尚の“日々これ好日”
著者 | 板橋 興宗 著 |
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ジャンル | 仏教・宗教書/一般書 > 仏教・宗教書 |
出版年月日 | 2015/08/15 |
ISBN | 9784333027101 |
判型・ページ数 | 244ページ |
定価 | 1,540円(税込) |
いま話題の「ねこ寺」の和尚さんが本を書きました。自称「ぐうたら和尚」。厳しい修行が当たり前の禅寺の和尚さんが、なぜ「ぐうたら」なのか。もしかしたら、ぐうたらの道を極めれば、「あたりまえでいい」という境地に到達し、「毎日が最高」と日々を過ごせるようになるのか!?………「バッカも~ん」と和尚さんに一喝されそうですね。
山寺ならぬ「ねこ寺」の和尚さんが、「毎日を楽に過ごす」生き方を伝授します。
【目次】
「あたりまえ」の日暮らし――まえがきにかえて/第1章・「いのち」あり/第2章・足元がふらつかなくなる/第3章・道を求めて/第4章・騰騰として天真に任す/第5章・理想の道場をつくる/第6章・渋柿よ、木の上でゆっくり熟せ/第7章・新・普勧坐禅儀――頭をカラッポにする/第8章・良寬さんのように、風そのものになる/音楽に魅せられて――あとがきにかえて
【著者プロフィル】
板橋興宗(いたばし こうしゅう)昭和2年(1927年)、宮城県多賀城村(現・多賀城市)に農家の長男として生まれました。現在89歳。東北大学文学部宗教学科を卒業した昭和28年(1953年)、「ぐうたら病」を縁に出合った坐禅に惹かれ出家、禅僧となります。8年間の放浪修行、その後、寺の住職となるも「ぐうたら病」が再発。それを克服するため、再び本山に上ってゼロから修行をやりなおすことになります。そして、あまり「あたりまえ」とは言えない大本山總持寺貫首に就任。在任中に二度、曹洞宗管長を務めるも任期途中で職を辞し、御誕生寺(福井県越前市)の再建に専念します。現在は、「ねこ寺」御誕生寺のご住職さん。著書に『良寛さんと道元禅師―生きる極意―』『興宗和尚の人生問答』『猫のように生きる』『足の裏で歩む』など多数。海軍兵学校76期生。「ぐうたら和尚」ならぬ当代きっての禅僧です。
【編集者コメント】
巻末に、10ページほど割いて御誕生寺で暮らすネコちゃんたちに登場してもらいました。ブログ御誕生寺「ぬこでら」で紹介されたものです。御誕生寺で暮らすネコちゃんたちは現在50匹ほどで、境内に捨てられたネコを住職の板橋和尚さんが保護したのが始まりともいわれています。
里親に引き取られていくネコたちも多いようです。その中で黒猫チョコの話はちょっと感動的です。交通事故で右後ろ脚をケガしたチョコが保護され、脚を切断する手術を受けます。その後、元気になったチョコが里親さんに引き取られるまでの物語です。チョコとの出会いから別れまで約半年間のチョコの様子を修行僧が書き記しているのですが、その文章がとてもやさしいのです。
ネコちゃんたちの幸せな表情に、板橋和尚さんの人柄や御誕生寺の〝寺柄〟が伝わってきます。
文章を読むのが苦手な方は、この10ページをぜひ見てください。本文を読んだのと同じ充実感が味わえるはずです。