学術的な研究業績を踏まえ、仏教史の新たなスタンダード創出をめざした執筆者たち。刊行に寄せ、執筆に込めた思いを綴ります。

朴 亨國

今回の「朝鮮半島の仏教美術」は、近い国でありながら、研究者が極めて少ない分野でもあり、最新情報を取り入れた入門書が少ない現状において、渤海の美術まで取り入れた内容である。

アジア人として、アジア的広い視野に立って、先入観に囚われない自由な発想をもって、アジアの宗教美術作品の制作背景およびその造形的特徴を明らかにしていこうと努力している小生にとって、今回の執筆は全体像を整理し直す良い機会であったと思うし、これからアジアの仏教美術に興味をもつ若者が増えることを期待している。